クラウドファンディングの基礎知識
Crowdfundingとは
- クラウド(群衆)とファンディング(資金調達)を組み合わせた造語(通称:クラファン)
- インターネットのサイトでやりたいことを発表し、賛同してくれた人から支援金を集める仕組みのことを言います。
クラファンの種別
クラファンの種別は、大きく分けて以下の4パターンとなります。
- 寄付型(リターンなし)
- 融資型(リターンは利子)
- 投資型(リターンは配当)
- 購入型(リターン=実物)
- サービス(会員制レストランの会員権など)
私たちが行っていくクラウドファンディング物販は、購入型に当てはまりますのでここではリターンを実物で行うものということだけまずは押さえてください。
主な購入型のサイト
クラウドファンディングプラットフォームは各国に複数ありますが、日本では、「Makuake」「GREEN FUNDING」「CAMPFIRE」。 海外では、「Kickstarter」「Indiegogo」が主要なクラファンサイトとして挙げられます。
国内のクラファンプラットフォームの特徴
それでは、主な国内の購入型クラファンサイトについて説明していきます。
他にも国内のプラットフォームはたくさんありますが、「Makuake」「GREEN FUNDING」「CAMPFIRE」まずはこの3つを覚えておきましょう。
注意しなくてはならないのは、MakuakeとGREEN FUNDINGは同一の商品でクラウドファンディングができません。
また、CAMPFIREで実施したプロジェクトもMakuakeとGREEN FUNDINGではクラウドファンディングができません。
つまり1つのプロジェクトを実施する場合、MakuakeまたはGREEN FUNDINGで実施してからCAMPFIREで実施するという流れになりますので覚えておいてください。
①Makuake
アタラシイものや体験を応援購入しよう。 世の中をもっと良くするチャレンジが毎日続々と登場。 |
- Makuakeはサイバーエージェント系
- 一人ひとりに担当がついて、サポートが充実している。
- 担当者のレベルにばらつきがあるので、担当者によっては返信が滞る場合もある。
- 購入型としては月間支援金額が一番多い。
- プロジェクトが終了し、発送等に不備がない場合、複数のプロジェクトが並行してできるようになる。
- 信頼関係ができるまで複数のプロジェクトが実施できない。
- 手数料が売上の20%(海外は5%)、末締め翌々月3営業日目払い。
- 運用担当者による運用型広告(facebook)手数料20%。(希望広告費用+20%)
- プロジェクト終了後は、伊勢丹や東急ハンズで取り扱いしてもらえる可能性がある。
- 広告タグ入れられない。(=広告の効果測定が個人でできない)
②GREEN FUNDING
(グリーンファンディング)は、CCC(TSUTAYA)グループが運営するクラウドファンディングサイトです。 1450を超える店舗とも連携し、映画・出版・音楽・ガジェット等様々なプロジェクトを掲載しています。 |
- CCC(ツタヤ)系。サポートはほぼなし、審査もほぼなし。
- MakuakeとGREEN FUNDINGは同時にプロジェクト進行できない。
- 個人事業主は原則プロジェクトの申請ができない。
- プロジェクトは多くないが、オーガニックアクセスも少ない。
- 複数のプロジェクトが同時並行で実施可能。
- 手数料12~20%15日or末締め翌月払い
- 運用担当者による運用型広告(facebook)手数料なし。
→かなり雑なのでやらないほうが良い。 - 広告タグを入れられるので、自社での広告運用も可能。
③CAMPFIRE
資金集めを民主化し、世界中の誰しもが声をあげられる世の中をつくる |
- サポートほぼなし、審査ほぼなし
- 支援額はかなり上下するので、運営会社が頑張っている。
- プロジェクトがものすごく多い。
- 手数料17% 月末締め翌月末日に着金。
- MakuakeやGFでプロジェクトをした後に、同じプロジェクトを実施可能
クラファンの利用目的
クラファンというと資金調達のイメージが強くなりがちですが、購入型のクラファンはほぼ「EC」と同じものとして考えていただいて構いません。
クラファンのプラットフォームで、何らかの商品(サービス)を販売していきます。※EC(electronic commerce)とは、電子商取引と訳され、インターネット上でモノやサービスを売買すること全般を指します。
一般的なECとの相違点
一般的なECは、商品を仕入れて在庫を持って販売していきますが、クラファンでは、商品自体がまだ出来上がってないものでも良いので無在庫でも全く問題ありません。
しかしながら、販売期間や配送する期間が設定されているので(例えばMakuakeでは、プロジェクト開始後6ヶ月以内にリターンを届ける必要があります)配慮が必要になります。
また、プラットフォームに依存するので、それぞれの特徴をしっかり覚えて取り組んでいく必要があります。
クラファン物販のメリット
一般的なECとクラファンの相違点でも記載しましたが、日本でクラファンを行ってから商品が売れてから商品を仕入れできるので、リスクを極めて少なくすることができます。
また、仕入れ対象となる商品がほぼ無限にあるので継続的に販売することができます。
クラファン物販のデメリット
クラファンを行ううえでハードルとなるのは『海外の人とやりとりする必要がある』ということです。
外国語に抵抗のない方は良いのですが、言語の壁に加えて、ミーティングの時間やメール連絡の約束が守られないことはよくあります。
また、日本で販売する際のPSEマークの取得や技適認証といった法律関係に注意する必要が出てきます。